成約事例

お客様の声 Vol.02

就労継続支援A型X飲食業のM&A。売り手様と買い手様からのお声をいただきました。
買い手様からのお声はこちら

飲食業と就労継続支援A型を運営されていた松浦様、二人三脚で一緒にやってきた奥様をリタイアさせたい、これからの余生を楽しみたいということで譲渡を決意されました。
そして譲受された安藤様は新規事業であるお弁当事業の強化とお客様を喜ばせたいという思いから福祉事業に参入されました。
お二人からM&Aについてお話を伺いました。今回は松浦様のインタビューになります。

インタビュアー

ブティックス株式会社 井上

【井上】 飲食業を長く運営されてこられたとのことですが、どのくらいの期間運営されていたのでしょうか?

【松浦様】 21歳の時に立ち上げてかれこれ44年ほど運営していました。

【井上】 松浦様の運営されるレストランは周りに競合があまりない、お庭のきれいな庭園レストランを運営されていますが、いままでどのような苦労がありましたか?

お客様の声

【松浦様】 まず一つ目の苦労はやはり銀行借入ですね。             
立ち上げたのが21歳の時ですので、なかなか融資がおりませんでした。4行から断られてしまい、最後の1行で借り入れをすることが出来ました。             
レストランを始めてから2年ほど休みなしでやってきましたが、人間関係でも苦労しました。      
21,22歳の若者が30代、40代のパートアルバイトに指示を出してやっていくので、やはり人間関係がとても難しかったです。いろいろと苦労しました。

            お客様の声

【井上】 松浦様はレストランだけでなく、就労継続支援A型もたちあげていらっしゃいますが、そのきっかけは何だったのですか?

【松浦様】 就労継続支援A型は私が60歳、還暦になった時に自分の人生が残り少なくなってきたことを感じ、社会貢献がしたいという思いが出てきました。縁があって就労継続支援A型の運営のお話をいただき、グッドタイミングだと思い、始めました。

【井上】譲渡前にご不安に思われていたことはありますか?

【松浦様】 譲受会社のスタッフと自社のスタッフの人間関係がうまくいくかを心配していました。またリタイアを考えていましたが、実際にその時になったらリタイアできるのか、というところも不安でした。

【井上】 現在引継ぎを初めて2か月ほど経ちましたが、引継ぎが始まる前に何か不安になる部分はありましたか?

【松浦様】 譲渡前に不安に思っていたこととかぶりますが、お互いのスタッフがうまくいくのか、が一番心配でした。             
引継ぎが始まった当初は不安でしたが、2ヵ月たってだんだん融合が出来てきた気がします。今はスタッフ間の人間関係でもうまく回り始めたので良かったです。             
業務の引継ぎについては、まだ終わっていないので、引き続きやっていきます。             
やはり譲受していただく会社の経営者の姿勢が重要だと思いました。安藤社長は譲渡の前から何度かお話をしたが、腰の低い人間性の良い方で今後事業を拡大していきたいという意欲があるので、総合的に見て人間面と事業拡大の面で非常に優良な縁をもらえたと思っています。

【井上】 譲渡後はリタイアを考えていらっしゃいましたが安藤社長といま一緒にやっていくことで、まだまだビジネスをやっていきたいと感じられたのでしょうか?

【松浦様】 それは少しあります。まだ引継ぎも終わっていないので、当然ながらサポートもしていかなくてはいけません。             
また自分自身の余生を楽しむ準備もやっていきたいと思っています。             
安藤社長の人間性と事業の拡大へのイメージが出来ているというところで安心して任せられると感じています。これが経営者に問題があるとか、事業の先行きが怪しいとかがあると安心できませんが、そういったことはないので、安心しています。             
一緒に働いてきたスタッフの雇用の面でも、事業を継続できるという部分は大事なところですからね。

【井上】 松浦様は若いころ起業し、長期間経営をされてこられましたが、リタイアなどの出口戦略を考え始めたのはいつごろなのですか?またM&Aを選んだ理由はありますか?

【松浦様】 リタイアを考え始めたのは60歳を過ぎた頃です。その前まではいつまでも生きられると思っていました。しかし60歳を超えて周りの友人が亡くなり、人生は有限ということを感じるようになりました。
M&Aを検討始めた第一の理由は身内に後継者がいなかったということですね。自分の人生の残りを考えたときに、余生を楽しみたいと思い始めました。考えが変わってきたときに、ちょうどこのM&Aの話をいただきました。

【井上】 引継ぎが終わった後、どのようなことをされる予定ですか?

【松浦様】 第2の人生として奥さんと旅行したり、ですかね。
まだ時間の使い方を考えているところですが、健康でいられるようにスポーツや山登りなどをやりたいです。
自分だけでなく奥さんも長いこと頑張ってきたので、リタイアしてのんびりさせてあげたいです。

【井上】 先ほどスタッフのお話が出ましたが、譲渡の話をスタッフに説明したときの反応はいかがでしたか?

【松浦様】 従業員への説明は調印式の日の午後に行いました。調印式が午前中にあり、そのあとこの場所で全員を集めて話をしました。
安藤社長のスタッフが前にいるので、やっぱり異様な雰囲気でした。
社長が変わるという話をしたときにはみんな非常に不安な顔をしていました。
M&Aをしたと聞いてまずスタッフは自分の身がどうなるのか、という不安が出てくるので、今の状態から社長が安藤社長へ変わるだけでいまの状態から変わることはないと伝えました。何の心配もないことを伝えるとスタッフからは笑みが出てきました。
やはり一番心配なのは自分がどうなるか、なのでこの部分をしっかり伝えることが大切だと思いました。

            お客様の声

【井上】 売却後の感想はいかがですか?

【松浦様】調印から2か月経ちますが、いまは引継ぎと人間的な融合の途中なので、2つの会社がうまく融合できるように、組織としてまとまっていけるようにサポートしていきたいと思っています。
また(松浦様の)奥さんも現場の方で頑張っています。もともと現場のムードメーカーとしていろんな人からの聞き役だったので、これからもそういった面でサポートしていきたいと思っています。

【井上】 ブティックスを知ったきっかけは何だったのですか?

【松浦様】 一枚のFAXをもらったことがきっかけです。それに返信して井上さんが訪問してくれました。
ほかにも他社からもお手紙やFAXをもらっていましたが、井上さんの接触頻度が高かったです。
何回も何回も来てくれて、他社は1,2回来て終わりなので、すぐに彼らのことを忘れてしまいましたが、井上さんは何度も来てくれたので、忘れることがなかったです。
そして今回の縁につながりました。ブティックスを選んだのは、やはり接触頻度の多さですかね。グッドタイミングのいい縁を持ってきてくれました。

【井上】 事業の売却を考えている人へのアドバイスがあればお話しください。

【松浦様】 優秀な後継者がいないのであれば、M&Aという手法も価値ある手法だと思います。うちの場合も後継者がいなかったというケースなので、M&Aという方法を検討しました。
最後までM&Aをせずに、死ぬまで経営者でいる人もいますが、人生は有限だから、もし自分の人生を楽しみたい、余生を楽しみたいというのであればうまいM&Aをするべきだと思います。
後継者がいなくて、経営者が年取って頑張ってやって事業がだめになるよりも、優秀な若い経営者に任せる、もしくは優良企業に譲渡するということが、結局スタッフの雇用の維持につながります。
なんだかんだ言ってもスタッフは40~50人おり、事業の継続にその人たちの運命もかかっているのですから。
しっかりと優良な先に譲渡するのも大事な決断だと思います。

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